ウイルスと唇を気にする女性

性病への感染が原因でHIVへの感染率も上昇

HIVという言葉が広く知られるようになってから月日は経過していますが、今でも「絶対に治らない、不治の病」というイメージが持たれています。
実際は医療の進歩により、薬でコントロールする事で健康な人と同じように生活が出来たり、HIV感染者の平均寿命も随分と延びてきました。
ただHIVは突然変異しやすいウイルスなので完全に除去出来ず、治療はエイズを発症させない事が目的となります。

そもそもHIVの感染経路は避妊具を使わない性行為、輸血や薬物のまわし打ちによる注射器具の共有、母親から赤ちゃんへの母子感染に限られています。
これらが原因になってHIVに感染した際は、不安行為から2週間後ぐらいして初期症状が出ます。
発熱や喉の痛み、リンパ節肥大など風邪のような症状ですが、感染者全員に初期症状が現れる訳ではありません。
また症状が出た人も風邪だと思い込む事が多く、発熱なども自然に引いていくのでこの時点で感染に気付く人は少ないです。

初期症状が出る時期が過ぎると、ウイルスの増殖と免疫の戦いがほとんど無くなる無症候期に入ります。
期間は個人差があり、数年の人もいれば10年以上続く人もいます。
症状が無いといってもHIVは体の中で増殖し続けており、免疫に大切な細胞は減っていきます。
その結果、普通の健康状態ではかからない様々な病気になりやすく、最終的にエイズの発症となります。

エイズ発症の目安とされる23種類の病気を発症した時にエイズと診断されます。
この時点で治療を受けないと約2年で死亡すると考えられています。
治療は3~4剤の抗HIV薬を組み合わせて内服する抗ウイルス療法が主流となってきており、感染者の予後は飛躍的に改善していきます。
ただしHIVを体内から完全に排除できる薬はなく、治療を開始すると一生飲み続けなければいけません。
さらに飲み忘れるとウイルスが耐性を獲得してしまうため、薬が効かなくなってしまうので注意が必要です。

HIVを予防するには避妊具の使用が必須

エイズ患者の中には病気を発症してからHIVに感染している事に気付く人も多いです。
もちろんエイズを発症してからでも治療を受ければある程度の効果はありますが、発症前と比較すると明らかに劣ります。
無症候期の間に感染している事がわかれば最適な時期に治療を始めることが出来るため、早期発見が何より大切です。

HIV感染の確認は検査を受けるしかありません。
検査は保健所や病院、通販で取り寄せる検査キットなどで受ける方法があり、それぞれメリットやデメリットがあります。
保健所は無料で受けられますが検査日が決まっている事、病院は好きなタイミングで検査出来ますが費用が高い事、検査キットは人に顔を見られず気軽に受けられますが、もし陽性反応が出た時は一人で事実を受け止めなければいけません。

そして検査を積極的に受ける事とともに大切なのが、セックスの際には必ず避妊具を装着しておく事です。
HIVに限らず性病のほとんどは避妊具無しのセックスが原因です。
もし何らかの性病に感染している時にHIV感染者とセックスをした場合、性病によって性器などが炎症を起こしている状態なので健康な時よりも感染リスクは高くなります。

特に問題が深刻なのが、男性同士のセックスによる感染です。
男女間のセックスは妊娠しないように避妊具を使うカップルが多いですが、男性同士場合は妊娠の心配はありません。
そのため避妊具無しでセックスをする機会が多くなり、男性同性愛者のHIV感染者が急増しています。
避妊具は避妊目的だけではなく、HIVを含めた性病全般から自分の体を守るために使わなければいけません。
装着はセックスの最初から、口腔粘膜から感染の危険性もあるためオーラルセックスの際にも使うようにします。